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- 2021.01.04 Monday
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きのう
ジロウ君(♂)15歳を病院につれていった。
病名は便秘。
とにかく食べまくる量にたいして
排便がおいつかない。
過食症なのか。
ひまさえあれば
おねだり。
えさを、ください
なくなれば、また、ください
のくりかえし。
父と弟
ねだられるままにあげ放題。
そして、便秘、というループ。
病院で化石のような便を出してもらって
「かなり体力を消耗しましたので、すぐに食欲がでる
というわけにはいかないと思います」
先生の予告を裏切り
さっそく、
食べ物を探すジロウ君。
ふくしまはそろそろ冬がはじまった。
母が、車のタイヤ交換にいった。
誰もいない家で留守番しながら原稿。
なんて極楽。
いや、ふくしまは、いるだけで体が楽。
空気なのか時間の流れなのか
好きな時に
温泉にいけるのもいいし。
ありがたや、ありがたや
大きな眼が
私をみていた。
なにもできない
カラの体に、
新しい、命がはいってくる。
願いは
いつも、
かなっているのだ。
ずっと、
男のふりをしていた女が
こちらを見ていた。
なにかを
身ごもっているのは
あきらかで、
女は
しずかに
白く輝いていた。
書 工藤亜紀