宿。

真っ黒に焼けたあと

 

一滴のしずくに

 

手をまるめた

 

命が宿る。


憶。

火がどこまでも

 

刻印を

 

あの宣言を

 

思いだすため。


追。

どうしても光が欲しいと

 

追いかけてくる獣。

 

炎をもって、

 

ゆらめく光


塊。

とがった氷で

 

塊をけずろうと、

 

こんなもの私の一部ではない

 

目をつぶっても

 

つぶっても

 

あらわれる

 

黒い塊を


宝石を。

なん億円もする

 

ジュエリーを身につけて

 

私の体は

 

めいいっぱい

 

栄養をとって

 

それはすべて

 

このジュエリーを輝かせるために。

ことば 黒澤優子

書     工藤亜紀

 


生。

水をください。

 

杖が反応するたびに

 

水がわき

 

人が集まる。

 

だから

 

ここにいてもいい

 

そうやって

 

いきのびてきた。

ことば 黒澤優子

書     工藤亜紀


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